ステーブルコインを用いたBTC,ETH,BNB等の投資法-レンディングプラットフォームを利用する

 本ブログでは主にステーブルコインで投資できる投資先について紹介していますが、紹介したサイトの大半では、ステーブルコイン以外の投資も可能なサイトが多数あります。ステーブルコインからスワップせずにBTC,ETH,BNB等で投資する方法について紹介します。

目次
  1. ステーブルコイン以外で投資したい動機
  2. レンディングプラットフォームとは・利用例
  3. レンディングプラットフォーム利用のメリット
  4. レンディングプラットフォーム利用のデメリット
  5. おわりに

1.ステーブルコイン以外で投資したい動機
 ステーブルコインよりも年利が高いことから、ステーブルコイン以外で投資したいと思うことが多々あります。ステーブルコインは価格が安定しているため、その他通貨と比較して多額の投資となり、年利が低くなります。例えばステーブルコイン投資の年利が10%に対して、BNBの投資の年利が30%であると、BNB投資に魅力を感じると思います。もしここでステーブルコインをBNBにスワップして投資すると、BNBの価値が下がることで損失発生のリスクを伴います(もちろん価格上昇による利益のチャンスもあります)。何とかして損失リスクを減らしてBNB等で投資できないかという方法の1つにレンディングプラットフォームの利用があります。レンディングプラットフォームの使い方例やメリット・デメリットについてまとめました。


2.レンディングプラットフォームとは・利用例
 レンディングプラットフォームとは暗号資産の融資を仲介するサービスのことです。ステーブルコインを担保として預け入れて、他の通貨を借りたり、その逆や、ステーブルコインを預けて別のステーブルコインを借りることも可能です。また、暗号資産を預け入れるだけでも、預け入れることに対する報酬を受け取ることができますが、借りる際には金利を支払う必要があります。
 本ブログで一番お伝えしたいことは、レンディングプラットフォームを利用することでステーブルコインを預け入れ、借り入れた通貨で運用することが可能な点です。例えば、あるDEXのファーミングにおいてBUSDの預け入れ年利が10%、BNBの預け入れ年利が30%とします(ファーミングの場合、流動性ペアとなり複数の通貨種を預け入れますが、ここでは説明のため1種の通貨のプールとしています。)。レンディングプラットフォームに1万ドル相当のBUSDを預け入れ、5000ドル相当のBNBを借りて運用したとします。この方法で運用すると、5000ドルで年利30%のプールで運用していることとなり、1年運用すると1500ドルの利益となります。一方、元手の1万ドルのBUSDを年利10%で運用したとすると、1年間の運用で1000ドルの利益となります。このことから、レンディングプラットフォームを利用することで500ドルの追加の利益を得ることが可能です。


3.レンディングプラットフォームを利用するメリット

・メリット①:預けるだけで金利をもらえる
→預けることに対する報酬です。預けたトークンを金利として受け取れます。また、プラットフォームによっては独自トークンを排出しており、預け入れ・借入に対する報酬として受け取れることがあります。たまに借りるだけでなぜか利益が出るプラットフォームもあります。

・メリット②:価格変動リスクを抑えた投資が可能
→レンディングプラットフォームの利用例に示したように、ステーブルコインを預け、価格変動のある通貨を借り入れて運用することが可能です。仮に借り入れた通貨の価格が下落しても、借り入れた通貨数を返却すれば問題ありません。

・メリット③:空売りが可能
→特殊なやり方になりますが、将来的に通貨の価格が下落すると予想できた場合、先に通貨を借り入れて売却し、価格が下落した際に通貨を購入して返却することで差額の利益を得ることが可能です。

・メリット④:レバレッジ取引が可能
→プラットフォーム次第にはなりますが、レバレッジ取引も可能です。

・メリット⑤:本人確認が不要
→レンディングプラットフォームの利用では、通貨の貸し借りに本人確認は不要です。

他にもいろいろとメリットがあるとは思いますが、思いつく限り書かせていただきました。この後に記載するデメリットについてはよく読んでからレンディングプラットフォームを利用しましょう。


4.レンディングプラットフォームを利用するデメリット
 レンディングプラットフォームを利用するデメリットもたくさんあります。非常に重要なので、文字だらけで読むのは大変でしょうが、しっかりと呼んでおいてください。(デメリットというよりも特にリスクについてはしっかりと理解しておかないと、理解不足による損失発生の可能性があります。

①投資可能な金額は下がる
 →担保のために預け入れた金額以上は借りれないので、投資可能額は必然と下がります。それを見越した投資をするようにしましょう。

②価格変動による清算リスクがある
 →借りている通貨の価格が上昇すると、担保した金額を上回る可能性があります。ある一定の金額を超えてくると、自動で清算され、預けている暗号資産を失います。(借りている分はそのままです。)このデメリット・リスクについてはしっかりと理解しておきましょう。

③借りた際の金利は変動する。
 →金利は現在の預け入れ資産に対する借入金額の割合によって変動します。預け入れ額の小さいレンディングプラットフォームを利用する際は特に注意が必要です(平気で知らないうちに年100%とかもあり得ます)。可能であれば定期的に(できれば毎日)確認しておくことを推奨します。

④価格変動を利用した資金引き抜き
 →価格変動の大きな通貨を担保として預けられるレンディングプラットフォームは非常に危険です。例えば通貨Aについて100万円で購入し、通貨Aの金額が5倍になったとします。この時点で通貨Aの時価総額は500万円となります。これを担保にして預け入れると、100万円しか使用していないのに500万円あずけたことになります。これによって100万円を超える価値の別の通貨を借りることが可能となります。100万円以上借りた分だけ歪みが生じ、最終的には足りなく(貸していた人が取り戻せない)なります。(厳密にはもっと複雑なことをハッカーはしていると思いますが・・・)。このリスクもありますので、貸せる通貨・借りれる通貨についてはすべて確認しておくことが重要です。


5.終わりに
今回はレンディングプラットフォームの利用例等について紹介いたしました。今回紹介に至った背景には、先日紹介したMagic Foxにおいて、レンディングプラットフォームをうまく利用してそれなりに利益を上げることができました(今はおいしくないですが…)。
 ただの自慢にはなりますが、読んでみたい方は次のページにお進みください。

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